2月号のアンカーエッセー

島根県津和野町乙女峠 〜墓マイラー (17)〜
宮川泰夫
 「山陰の小京都」と呼ばれる島根県津和野町に「乙女峠」という小高い丘があります。ここは、その優しい名称とは裏腹に、かつてキリスト教徒が苛酷な迫害を受け、多くの人々が殉教した場所です。迫害事件は「浦上四番崩れ」と呼ばれ、元号が明治と改まった年から明治3年にかけて起きました…… (続きは本誌で)
本の中のお友だち
村上里和
 「小さいうちに、心を開いて話し合える友達のような本を1冊でいいから見つけて欲しい」。童話作家・森山京さん(88歳)の言葉です。森山さんは、子どもの心に寄り添い語りかける作品をたくさん生み出してきました。数々の受賞歴を持ち、親子2代に渡って読み継がれる作品も少なくありません…… (続きは本誌で)
人生出会い旅(50)~春日太一さん
石澤典夫
 映画史・時代劇研究家の春日太一さんは、嘗て娯楽文化の王様であった日本映画、中でも時代劇を中心に、失われつつある撮影所文化を後世に残したいと俳優や映画の現場スタッフへの聞書きをライフワークにしています。博士論文のテーマは「1970年代の京都撮影所における時代劇製作の諸相」…… (続きは本誌で)
のりふで
桜井洋子
十六島と書いて“うっぷるい”と読みます。島根県の出雲市(旧平田市)十六島でお正月から新年の寒い間のご馳走が「のりふで」です。どんな食べものだと思われるでしょうか。十六島では、奈良時代からの名産、最高級の岩のり採りが行われ、採る女性達のことを“シマ子さん”と言うそうです…… (続きは本誌で)
自分なりのゴール
住田功一
 支援学校中学部の最後の運動会で、私は3年生の娘のリレー競技を応援していました。パワフルに全力疾走する子もいれば、ゆっくりゆっくり歩む子。カーブを回る勢いで退場門から出て行く子。先生もこっちこっちと声をかけます。最後の1人がゴールするまで、保護者席からの声援はやむことは…… (続きは本誌で)
ついていない日
森田美由紀
 やることなすこと裏目に出るとき、ありますよね。12月、青森県今別町での「深夜便のつどい」の前日。地元担当者との打ち合わせ兼懇親会の日がそんな1日でした。14時20分発の新幹線で、50分前に東京駅に着くように余裕をもって家を出ました。まずスタッフへのお土産を買いに人気店に…… (続きは本誌で)
頑張れ! 髙梨沙羅さん?
工藤三郎
 「よく頑張りましたね」……問うともなく語りかけると髙梨沙羅選手は無言で小さく頷いたのでした。4年前のソチオリンピック女子ジャンプで金メダルを期待されながら4位に終わった直後のインタビューでのことです。私の目をじっと見ながら頷いた彼女の表情を今も忘れることができません…… (続きは本誌で)
母校の図書館のこと
遠藤ふき子
 母校青山学院女子短期大学が2018年度で募集を停止すると発表された時、寂しさと同時に時代が大きく変わったことをしみじみと感じました。私が入学したのは昭和41年。当時は渋谷から都電が走っていたのですが翌年廃止、高度成長期の波に乗って周りの景色が年ごとに変化を見せていた頃です…… (続きは本誌で)